ネコと暮らし

猫が出てくることわざ・慣用句【約40種類】

猫が出てくることわざ・慣用句 ネコと暮らし

いくつ「猫」のことわざを言えますか?

猫が出てくることわざ・慣用句(五十音順)

「猫の手も借りたい」、ということわざをよく使うことはありませんか?

「とても忙しくて誰でもいいので手伝ってほしい」という使いやすさからよく使われることわざです。

実は、他にも「猫」が含まれることわざや慣用句がいっぱいあるって知ってましたか?

Logan
Logan

五十音順で紹介するので見てってにゃ

あ行

女の心は猫の目
秋の雨が降れば猫の顔が三尺になるあきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる 
→秋は晴れた日より雨の日の方が暖かいので、猫も顔を長くし喜ぶということ。
犬は人につき猫は家につくいぬはひとにつきねこはいえにつく
→引っ越す時、犬は飼い主について行くが猫は家から離れようとしないということ。
男猫が子を生むおとこねこがこをうむ
→ありえないことの例え。
女の心は猫の目おんなのこころはねこのめ
→女の心は気まぐれで変わりやすいことの例え。
 女心は、猫の目が光によって形が変化するように変わりやすいとのことから。

か行

狩りてきた猫
借りてきた猫かりてきたねこ
→普段と違って非常に大人しいようすのこと。
 ねずみを捕らせるために他人の家から借りた猫は、おとなしく小さくなっていることから。
窮鼠、猫を噛むきゅうそ、ねこをかむ
→弱い者も追いつめられると、必死になって強い者に反撃することがあるということ。
 追いつめられた鼠が猫にかみつくとの意から。
結構毛だらけ猫灰だらけけっこうけだらけねこはいだらけ
→「大変結構だ」ということをおかしくいったもの。
  「結構毛だらけ猫灰だらけ」「結構毛だらけ灰だらけ」ともいう。

さ行

上手の猫が爪を隠す
皿嘗めた猫が科を負うさらなめたねこがとがをおう
→悪事をはたらいた主犯が罰せられず、少しだけ関与した小者が罰せられるたとえ。
 皿の上の魚を食べた猫はとっくに逃げてしまい、あとからやって来て皿をなめただけの猫が罪を着せられるとの意から。
上手の猫が爪を隠すじょうずのねこがつめをかくす
鼠捕る猫は爪を隠すねずみとるねこはつめをかくす
→すぐれた才能や実力のある人は、それをむやみにひけらかしたりしないということ。
Logan
Logan

「能ある鷹は爪を隠す」というけど、猫verもあったんだにゃ!

た行

誰が猫に鈴をつけるというのか
たくらだ猫の隣歩きたくらだねこのとなりあるき
→自分の家の用は何もしないで、他人の家の用ばかり手伝うことのたとえ。
「たくらだ」はじゃこう鹿に似た獣。じゃこう鹿を狩りにきた猟師が、飛び出してきたたくらだを誤って狩ったことから、自分に無関係なことで死んだり傷ついたりする者のこと。
 転じて、愚か者・まぬけのことをいう。 まぬけな猫が自分の家のねずみは捕らずに、近所のねずみばかり捕って遊び歩くということから。
黙り猫が鼠を捕るだまりねこがねずみをとる
→鼠を捕るのが商売の猫だが、しきりに鳴く猫はあまり鼠を捕るのがじょうずではないことをいい、口数の多い人間に限って、しゃべるばかりで実行力が伴わないことにたとえる。
 「鳴く猫は鼠を捕らぬ」の対義語にあたる。
誰が猫に鈴をつけるというのかだれがねこにすずをつけるというのか
猫の首に鈴ねこのくびにすず
→いろいろ議論しても、いざ実行となると誰が実行するのか非常に難しいことのたとえ。
 鼠たちが集まり、猫の首に鈴をつけて、その音で身を守ろうと考えたが、実行する鼠はいなかったというイソップ寓話から。
虎を描いて猫に類すとらをえがいてねこにるいす
→凡人が優れた人の真似をして、軽薄になることのたとえ。
 また、立派過ぎるものを求めて失敗することのたとえ。

な行

猫に小判
鳴く猫は鼠を捕らぬなくねこはねずみをとらぬ
→口数が多い者は、とかく口先だけで実行が伴わないというたとえ。
 よく鳴く猫は鼠を捕らないということから。
猫被りねこかぶり
猫を被るねこをかぶる
→本性を隠しておとなしそうにみせること。 「被る」はそのようにふるまうということ。
 おとなしい猫のようなふりをするという意味から。
猫が肥えれば鰹節が痩せるねこがこえればかつおぶしがやせる
→一方がよくなれば他方が悪くなり、一方に利があれば他方に損があるというたとえ。
 鰹節を食べて猫は太るが、食べられた鰹節は痩せるとの意から。
猫が糞を踏むねこがばばをふむ
猫が糞を隠したようねこがばばをかくしたよう
→悪事を隠したまま知らん顔をすること。 猫が糞をしたあとに足で砂をかけて隠すようすから。
 単に「猫糞(ねこばば)」とも。
Logan
Logan

「ネコババ」ってここから来ていたんだにゃ!

猫でない証拠に竹を描いておきねこでないしょうこにたけをかいておき
→へたな絵をあざけっていう言葉。描いた虎が猫に間違えられないように、「竹に虎」の取り合わせで知られる竹を描き足すという意の川柳から。
猫に鰹節ねこにかつおぶし
→油断できない状況、危険な状況のたとえ。
 猫のそばに好物の鰹節を置くことから。
猫に小判ねこにこばん
→どんなに貴重なものでも、その価値のわからないものにはなんの値打ちもないことのたとえ。
猫に木天蓼ねこにまたたび
→大好物のたとえ。
 また、それを与えれば非常に効き目があることのたとえ。
猫にもなれば虎にもなるねこにもなればとらにもなる
→相手や状況しだいで、おとなしくもなれば凶暴にもなるということのたとえ。
猫の子一匹いないねこのこいっぴきいない
→まったく人がいないようす。
猫の魚を食わぬ振りねこのさかなをくわぬふり
猫の精進ねこのしょうじん
猫の魚辞退ねこのうおじたい
→内心は欲しくてたまらないのに、うわべだけ遠慮することのたとえ。
 また、その場だけのことで長続きしないことのたとえ。 猫が大好きな魚を辞退するとの意から。
猫の手も借りたいねこのてもかりたい
→非常に忙しくて手が足りず、誰でもいいから手助けがほしいようす。
猫の額
猫の額ねこのひたい
→土地の面積が狭いことのたとえ。
猫の額にある物を鼠が窺うねこのひたいにあるものをねずみがうかがう
→自分の実力を考えずに、大それたことや無謀なことをしようとすることのたとえ。
 猫のそばにある物を、鼠がねらって様子をうかがうことから。
猫の前の鼠ねこのまえのねずみ
→恐ろしさのあまり、身がすくんで動けないようすのたとえ。
猫の目のようねこのめのよう
→物事の移り変わりが激しいことのたとえ。
 猫の目が明るさによって形を変えるところから。
猫は三年の恩を三日で忘れるねこはさんねんのおんをみっかでわすれる
→猫は三年飼われても、飼い主への恩を三日で忘れてしまうくらい薄情な動物だということ。
猫は虎の心を知らずねこはとらのこころをしらず
→つまらない人間には、大人物の心の中はわからないということのたとえ。
猫も杓子もねこもしゃくしも
→なにもかも。だれもかれもみんな。
 猫の手と杓子が似ているところから。
猫も跨いで通るねこもまたいでとおる
→猫も跨いで通り過ぎるほど、おいしくない魚のこと。
 また、上手に食べ終わって、何も残っていない魚の骨のこと。
猫を追うより皿を引けねこをおうよりさらをひけ
→その場のがれより、根本を正すことが大事だというたとえ。
 皿をねらっている猫を追い払うより、皿を片付けるほうがいいということから。
猫を殺せば七代祟るねこをころせばしちだいたたる
→猫は執念深いので、殺せば子孫七代まで祟りがあるという俗説。
豚に念仏、猫に経ぶたにねんぶつ、ねこにきょう
→ありがたい教えも理解できないものにとっては、なんの効果もないことのたとえ。

まとめ

なんと「猫」にかかわることわざ・慣用句は40個以上もありました!いくつ知っていましたか?

昔から日本人と猫は深いかかわりにあり、沢山のことわざが作られていたんですね。

Logan
Logan

これであなたはもっと猫に詳しくなれたにゃ~!

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