犬のように「お手」をさせてみたい!

「お手」とか「おすわり」、うちのかしこい猫ならできそう!
猫も犬のように「芸」ってできるの?

結論から言えば「できる」にゃ!
ただ簡単ではないから、忍耐強くやるのが大事にゃ。
教えるときの重要なポイント
①とっておきのおやつを用意する

芸でもしつけでも、猫は「報酬(おやつ)」がないと覚えられない生き物。
「これをするとおやつがもらえる」、という嬉しい学習じゃないと猫は芸をしてくれません!

まずは、その子が「大好きなおやつ」を用意しておくと効果的にゃ♪
②自分ではなく、「猫のタイミング」でやる

猫は「自由気まま」に過ごす生き物。
寝てるところを無理に起こしたり、まったりしてるところで、急に芸はしてくれません…。
猫が「飼い主と遊びたい」という気分になった瞬間が、芸を教えるチャンスです!

猫都合に合わせるのが一番。人間の都合には付き合ってられんにゃ!
【手順】お手を覚えさせるには

- ①片手におやつを握りしめ、おやつに気付かせる
おやつを持った手を猫に近づけると、気付いて「欲しい」とアピールします。
- ②手に「前足でタッチ」してきたら、褒めておやつをあげる
欲しがる際に、前足でタッチすることがあります。この瞬間におやつをあげて、「タッチするとおやつがもらえる」と学習させましょう。
「いいこ」など決まった声掛けをするのも効果的です。
- ③おやつを握る指の本数を減らす
おやつの貰い方を学習したら、「お手」と声掛けをしつつ、おやつを握る指を1本ずつ減らしていきましょう。
四本の指でおやつを握り、成功するたび三本、二本…と徐々に減らします。
- ④最後は手をパーにして、お手のポーズに
手を「パー」にし、もう片方の手でおやつを持った状態で「お手」と呼びかけ、タッチしてもらえれば、大成功です!

おやつおやつ…
はっ!もしかして「お手」させられてるにゃ?
しつけアイテム「クリッカー」もおすすめ

「クリッカー」とは、ボタンを押すと「カチッ」とクリック音がする道具です。
犬や猫のしつけによく使われている道具で、「いつも同じ音が出る」・「猫にとってイヤな音じゃない」・「他の生活音と似ていない」ため、声でのトレーニングより猫が覚えてくれます。
クリッカーを使って覚えさせる方法
- ①手を近づけながらクリッカーを鳴らし、おやつをあげる
まずは「カチッと音が鳴ったら、おやつをもらえる」と覚えさせることが重要です。
あげすぎないよう、半分に割ったりして少しずつやりましょう。
- ②前足でタッチしてくれたら、クリッカーを鳴らす
おやつほしさに前足で要求してくることがあります。「お手」のチャンスなので、手を出したらクリッカーを鳴らしおやつをあげましょう。
- ③離れた場所でもできたら、もう少し
離れた場所から呼びかけて、手を見せてクリッカーを鳴らし近づいてきたら、もう少し!「おやつの音」だと学習しています。
- ④飼い主の手と猫の前足をつける練習
おやつの音を覚えたら、飼い主の手と猫の前足をつける(お手の練習)練習をしましょう。前足と手がタッチするたびにクリッカー音を鳴らし、おやつをあげるようにしてください。
- ⑤前足がつくたびに「お手」と声掛けする
お手の練習をする時は、声で「お手」と呼びかけるのも効果的です。
うまくいけば、声だけでお手ができるようになってきますよ。

猫は集中力がないから、1回5~10分くらいにしてにゃ♪
まとめ
猫は人間の2歳児くらい知能がある、と言われていますが、性格はさまざま。
芸を教えてもなかなか出来なかったり、手ではなく「鼻タッチ」になる子も。
できなくても怒らず、その子なりの個性としてコミュニケーションを楽しんでくださいね。

付き合ってあげてるから、ゆるしてにゃ!
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