十二支に「猫」がいない…
「猫年」はなぜないの?
戌(いぬ)年があるのに、猫年がないのはなぜ??
日本に猫年がない理由は、実は諸説あるにゃ。
実は世界では猫年がある国もあったり・・・
有名なエピソードから紹介するにゃ♪
①ネズミにだまされたから説
むかしむかし、神様が動物たちを集めて、「1月1日、12番目までに挨拶しに来た動物を十二支にする」と言いました。
早い者勝ちで挨拶をしに行かなければなりません。
しかし、猫は肝心の集合する日を忘れてしまいました・・・。
ネズミに聞いたところ、ネズミが意地悪をしてわざと次の日を教えました。ネズミは一番乗り、信じた猫は集合日に到着できなかったのです。
ネズミに騙されてしまったゆえに、猫は十二支に入れなかったという説です。
このことからネズミとネコは仲が悪くなった…というお話にゃ。
この話は日本では有名で、知ってる人も多いと思うにゃ!
②お釈迦様の薬を届けるのを猫が邪魔したから説
病床に伏せたお釈迦様のために、摩耶夫人(釈迦の生母)が薬袋を用意して天から薬を投げました。しかし、その袋は高い木(沙羅双樹)の枝にかかってしまいました。
「あの木に登れる者はいないか?」と言ったところ仏の使いであるネズミが駆け付けました。
しかし、猫が現れそのネズミを邪魔し、お釈迦様に薬は届けられず亡くなってしまったのです。
これが原因で「涅槃図」の動物に猫は描かれておらず、干支にも入っていない…という説があります。
ここでもネズミが!昔は切っても切り離せない関係だったのかもにゃ。
③猫が中国にやってくるのが遅かったから説
干支が作られた頃には、古代中国ではまだ「猫」という動物が伝わっていなかったから、という説もあります。
当時、中国で人気があったのは「龍」や「虎」。
なじみのあった動物を12種類選んだ結果が、現在の十二支である、とも言われています。
猫が来た頃にはもう干支が決まっていたにゃんて…。
この中では一番現実味のあるお話にゃ!
おまけ:猫年がある国を紹介
猫年がある国は、タイ、チベット、ベトナム、ベラルーシ、ブルガリア…などがあります。
これらの国では、十二支の「卯(うさぎ)」の代わりに「猫(ネコ)」が使用されています
猫年の時は街中が猫の飾りつけになることも!羨ましい限りですね。
中国語の発音「マオ」がベトナム語の「メオ(猫)」に近いことや、ベトナムでは農家が多かったため作物を食べる鼠を追い払ってくれる猫が敬われていたことが理由と考えられています。
ちなみにブルガリアでは「寅(とら)年」が「猫年」になってるそうだにゃ♪
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